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妊娠中の女性は積極的に栄養素を取る必要があります。だからといって食べ過ぎて必要以上に体重が増えると妊娠中毒症の原因にもなりかねません。摂取カロリーを抑えながら効率的に栄養を補充する為にはサプリメントは非常に有効な手段だといえます。お腹の赤ちゃんは母親からもらう栄養分だけが頼りなので、バランスの取れた食事と十分な栄養摂取を心がけてください。
胎児の骨と歯を作るのにカルシウムが欠かせないのは良く知られていますが、その吸収を助けるビタミンDも通常の3倍を摂取する必要があります。また、遺伝子の合成や細胞分裂に重要な役割を果たす葉酸は、通常の2.5倍の量が必要といわれています。この葉酸が不足すると胎児に神経性の障害が発症したり、奇形児になる恐れもあるので十分に摂取したい栄養素です。葉酸の働きを助けるビタミンB12も注意して摂りたい栄養素の一つです。つわりを軽減するにはビタミンB6が有効です。つわりを抑える医師の処方箋にも含まれているほどなので、つらい症状に悩まされている人にはおすすめしたい。お産を軽くする効果があるといわれているビタミンCも多めに摂っておきたい栄養素です。但し、慎重に摂取しなければならない栄養素もあります。妊娠初期(3ヶ月以内)にビタミンAを摂りすぎると奇形児が生まれる恐れがあるので注意が必要です(1日1,500ngRE以内)。しかし気をつけなければならないのはビタミンAだけなのでそれほど神経質にならなくても大丈夫です。
母乳に含まれるビタミンの量は、母親が摂取したビタミン濃度がそのまま反映されるので、授乳期には妊娠中以上に栄養補給が必要です。特に、ホルモンの分泌を正常化させるビタミンEは、乳腺の血流を促進し母乳の分泌を盛んにするので授乳期には欠かせない栄養素です。また母乳を与えている時期はお母さんの骨量を低下しがちなので、引き続きカルシウムも妊娠中よりも多めに摂取したほうがよいでしょう。