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ブルーベリーエキス

ブルーベリーはツツジ科の常緑低木で、原産地は北米からカナダにかけての一帯です。寄り集まって実る濃青色の小粒の果実は、古くから生食の他ジャムやゼリーなどに用いられてきました。またヨーロッパではブルーベリーの葉や実のエキスが壊血病、泌尿器病、糖尿病などの民間薬として利用されていました。第二次大戦中に、英国空軍のパイロットがブルーベリーのジャムを大量に摂りつづけると、周囲が暗くなってもよく見えることに気付いたところから生理活性機能についての研究が始まり、その後、イタリア、フランス、アメリカも参画して研究が進み、各国で医薬品として認められるに至ったが、これに用いられる品種は一般食品用の品種とは異なり、有効成分の多い「ホワートルベリー」という野生種であって、わが国の健康食品にも同じ物(主にスウェーデン産)が使用されています。日本では農林水産省の食品総合研究所食品機能部でその食効を認めていますがブルーベリーエキスへの期待が一段と高まってきた背景には、若年層のTVゲーム熱や学習時間の拡大などから近視や仮性近視が増える一方、職場ではOA機器の普及などもあり目へのストレスや疲労を訴える激増していることなどが考えられます。また、活性酸素による脂質の過酸化やDNAの損傷などが問題視されるようになって以来、アントシアニンルテインと酷似した働きを持つことが注目されています。ビタミンCと共同して体内で活性酸素を消去し、血管に過酸化脂質が蓄積することを防いで末梢血管の弾力を保つ結果、網膜を活性化して視力を回復し、さらには白内障や眼精疲労を抑えると共に、老化防止、抗潰瘍活性や抗炎症作用の増強につながることが期待されています。

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