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タウリンは主に魚肉や貝に含まれている含硫アミノ酸で、人体では心筋、筋肉、脾臓、脳、肺、骨髄などに多く存在しています。食品ではサザエ、トコブシ、帆立貝、マグロ血合い、タコ、ズワイガニ、ヤリイカ、アサリ、サバ血合いなど、魚介類が主体で、牛肉や豚肉などにはわずかしか含まれていません。魚肉を多食する地域を調査すると、一般に血圧が低く、脳卒中患者の発生率も低いという報告があるように、タウリンには血圧を正常値に保つ働きのほか、心臓強化、貧血予防、血中コレステロールの減少、肝臓の解毒作用の強化、不整脈の改善、アルコール障害の改善、糖尿病の予防(インスリンの分泌を促進する為)、コレステロール系の胆石を溶解する作用等も認められています。
さらに、脂質は小腸で胆汁酸によって乳化・消化が行われるが、タウリンは胆汁酸の主要成分であるタウロコール酸の素材として、脂質の消化吸収に深く関与していることが明らかになっています。また近年はさらに研究が進み、神経伝達の調節、心筋や網膜の働きを高める作用が明らかにされています。