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ニンニク

ニンニクはユリ科の多年生草本で、4から10個の鱗片からなる鱗茎を食用とします。古代エジプト時代から香辛料や強壮剤として使われ、約2000年前にインド、中国を経て日本に伝わったといわれています。したがって古くからその効用が知られており、漢方では発熱、解熱、呼吸器病、喘息、百日咳、健胃、腹痛、下痢等に効くとされています。ニンニクの有効成分については1936年に日本でスコルジニンが発見され、抽出に成功したのをきっかけに、科学的解明が大きく前進しました。40年代にはアメリカとスイスの学者によってアリインアリシンが発見され、ニンニクの効用が発見されるに至りました。
スコルジニンは、ニンニクの強壮効果を発揮するもとです。その作用は強力な酸化還元作用によって、体内に入った栄養物を完全に燃焼させてエネルギーにする働きがあります。その結果、体組織を若返らせて、新陳代謝を盛んにするので、強壮、疲労回復、食欲増進、解毒等に効力を発揮します。
アリインは硫化アリルの一種で、ニンニク中のアリイナーゼという酵素によって加水分解されるとアリシンに変わります。アリシンニンニク臭の素となっている物質で、強い抗菌作用を持っており、チフス菌やコレラ菌を始め寄生虫や原虫、抵抗力の強い結核菌やライ菌にまで作用することが確かめられています。このアリシンが体内でビタミンB1と結合するとアリチアミンというビタミンB1化合物になるが、ビタミンB1分解酵素のチアミナーゼの作用を受けない為、活性持続型ビタミンB1として体内で有効に働くようになります。ビタミンB1は糖質の代謝を助ける働きをしますが、不足すると疲労感や不眠・イライラ感が生じます。ニンニクを食べると疲労が回復するのは、このアリチアミンという化合物の作用によるものです。
ニンニクにはまた抗がん食品としてもすぐれた効果があります。アメリカと中国が共同で行った疫学調査によると、ニンニクを年間1.5kg以上とっている人は、ほとんど食べない人に比べて、胃ガンの発生率が半分以下であるという結果が報告されています。ニンニクとがん予防に関する研究はまだ始まったばかりですが、アリシンにはNK細胞の活性を高める作用があることや、ニンニクに含まれるイオン化合物には、発癌物質の毒性を消す解毒酵素の働きを活性化したり、活性酸素を除去する抗酸化作用のあることが認められています。

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