シイタケ菌糸体エキス 健康食品・サプリメント成分ナビ

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シイタケ菌糸体エキス

キノコは、発芽した胞子から菌糸が伸び、地中や原木中で増殖して菌糸体となります。温度や湿度などの条件が揃うと菌糸体が集合して子実体と呼ばれるキノコを発生させ、胞子を形成して子孫を残します。つまり、食用にする子実体の部分は、キノコ類が子孫を残す為に胞子を作る生殖体、すなわち”菌糸が高度に集合したもの”です。言い換えれば、菌糸体こそ子実体を発生させる力を持つ”キノコの本体”であり、キノコの有効性の基はここに内在しているということが考えられます。

この菌糸体が内包する強靭な生命力を利用する目的で「シイタケ菌糸体培養抽出技術」が開発されました。培養基はバガス(サトウキビを搾った残りの繊維質)に米糠を混合し水分調整されることでつくられます。それを高圧蒸気滅菌した上で、雑菌の進入を防ぎながら厳選された特定の種菌を接種して培養。やがて白色糸状の菌糸が培地全体に蔓延した段階で低音ショックを与えた後、培地を解束し抽出タンクの投入、加水・加温します。酵素を添加して攪拌・擂潰することで有効成分が代謝産物と共に抽出されてくるというのが、その製法の概略です。

この抽出物が「シイタケ菌糸体培養抽出物(L・E・M)」である、多糖タンパク質、β-Dグルカンエリタデニンリグニンなどが含まれ、子実体の成分とは大きく異なります。この培養抽出物を用いた健康食品の免疫調節作用、抗腫瘍作用、抗ウィルス作用などを中心とする多くの機能が、大学や製薬会社、民間研究機関などによって明らかにされてきました。

抗がん作用については、乳がん自然発症トランスジェニックマウスにL・E・Mを4週間経口投与して延命効果及び腫瘍組織の病理学検討を行った研究で、無処置郡にに比べ平均2週間の延命効果を示しました。

また、肝細胞ガンのハイリスクグループとされるC型ないしB型肝炎に対する効果も臨床的に確認されており、ウィルス減少等が報告されています。この他にも、チロシナーゼ活性阻害作用による美白効果があり、既に粧源基として認められていることから健康食品分野のみにとどまらず、化粧品原料としても今後更なる展開が期待されています。

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