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リンは人の必須主要ミネラルの一つで、体内に含まれる量がカルシウムについで多く、その大部分は骨や歯の中で、カルシウムあるいはマグネシウムのリン酸塩として存在し、他に筋肉、脳、肝臓などにも含まれています。
そのリンの働きは、1酵素作用、2体内の中性保持、3神経刺激の伝達、4浸透圧の調整など、生物の機能を維持するのに重要な役目を担っています。
リンの必要量は1日成人700mgですが、子供(9から17歳)では1,200mgも必要です。許容上限摂取量は成人で4,000mgです。リンが体内で活躍する為には、カルシウムとの比率が重要で、カルシウム対リンが2対1程度が適当な割合です。
もしもリンに過不足が生じると、カルシウムの利用が悪くなります。とはいえ、食品の中にはカルシウムよりもリンの方を多く含むものがほとんどなので、リンの摂りすぎに注意が必要で、過剰症としては副甲状腺機能亢進、骨の代謝異常などがあります。不足した時の症状は新陳代謝が阻害され、骨が弱くなったり、発育不全やクル病になりやすくなります。