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銅は人の必須ミネラルの一つです。貧血といえば鉄欠乏だけが疑われがちですが、鉄剤の投与では治らなかった貧血患者に銅を補うと治るケースがあります。
もちろん血色素ヘモグロビンの主要な構成要素は鉄ですが、消化管から吸収された鉄がヘモグロビンに合成される為には、銅が結びついたタンパク質(セルロプラスミン)の介在が必要であることがわかりました。銅の欠乏は、貧血の原因の一つだったのです。
銅はまた、体内で発生した有害な活性酸素を消去する時に働く抗酸化酵素(SOD)の活性中心になる金属であることも明らかにされました。すなわち銅が不足するとSOD活性が低下するため赤血球の細胞膜が過酸化の被害を受けて寿命が縮み、その結果、赤血球の不足による貧血へと結びつくのです。
また銅は、皮膚や血管の結合組織(コラーゲンやエラスチン)の精製に関与する酵素や、皮膚や毛髪のメラニン色素を作る時に働くチロシナーゼという酵素にも必要な金属なので、不足すれば動脈硬化、心血管障害、皮膚疾患、骨粗鬆症、毛髪の脱色などの原因にもなりえます。
銅を多く含む食品は牡蠣、牛・豚レバー、カシューナッツなどであるが、1日の所要量は、成人男性で1.8mg、女性で1.6mgなので、普通の食事で不足することはまずありません。許容上限摂取量は9mgです。